DATE : 2022.04.01
てんとう虫、アリ、ミミズ、ダンゴムシ、木の葉、チューリップ、たんぽぽ……。
五感をフル活用して、繰り返し春の自然とのふれあいを楽しんでいる子どもたちです。
そんな5月のある日、保護者のかたが、庭に生えているアジサイを園に分けてくれました。
子どもたちは目を輝かせてアジサイを見つめます。
アジサイに触発されたのか、次の日、のびのび組(2歳児クラス)の子どもたちは
お散歩でたくさんのシロツメクサの花を摘んできて、
かわいい花束を保育士にプレゼントしてくれました。
ふたつの花瓶が並ぶ玄関は、とてもいい雰囲気です。
保護者の方のあたたかな心づかいで、ご家庭での生活と園の生活がつながったことにより、
豊かに保育を展開することができた、とても嬉しい出来事でした。
楽しいこと、ときめくことは、どんどんつながっていきます。
植物への興味が深まっている子どもたちと、プランターで野菜や花を育てることになったのです。
活動の中で、子どもが苗や土を買ってきて自分たちで植えます。
自分たちで植えた思い入れのある植物に水やりをしてお世話をするのはもちろん、
散歩先での草花への興味がますます深まっている様子の子どもたちです。
日本の保育の基礎を築いた倉橋惣三は「生活を生活で生活へ」という言葉を残しています。
子どもたちのありのままの生活を、その生活を充実させることで、よりよい生活へとつなげていくこと、
そのなかでこそ子どもは健やかに育つのです。
駒沢ほしにねがいを保育園
園長 藤川和