夏から冬のすぐ来るような近年の気候ですが、今年は秋らしく過ごしやすい日が続いています。
出かけるのが気持ちのいい季節です。
ほしにねがいを保育園の子どもたちも、どんどん園の外にとび出していっています。
街にハロウィンの雰囲気が満ちてくると、自然と子どもたちの関心も向かっていきます。
ジャックオーランタンやゴーストを見つける「ハロウィン探し」に出かける中で、
顔見知りになった地域のお店の方と挨拶を交わすようになったり、
仲良くなって記念撮影をさせてもらったり……、
そんな嬉しい交流も生まれています。
園でおこなうハロウィン当日も、お忙しい中、地域の方にあたたかくご対応いただきました。
当園の保育目標「共育」には、子ども同士がかかわりあって共に育つことや、
保護者と保育者が共に子育てのパートナーとなることはもちろんですが、
「子どもと地域の関係性を育む」ことも含まれています。
地域とのかかわりは、保育園内だけでは得られない育ちや学びの宝庫です。
家庭や保育園では出会うことのない多様な大人と出会う中で、
子どもが自分の世界を広げたり、
もしかしたら憧れの仕事を見つけたり、
多くの大人に護られているという安心感を得られたりもするかもしれません。
子どもが街にでかけていくことは、少し視点を変えて見ると、地域を和ませ、みんなが過ごしやすい社会を作る可能性も含んでいるように思います。
知らない子どもの声は騒音と認識される一方で、知っている子どもの声は「遊んでいる楽しそうな声」と捉えられるそうです。
大切なのは、人と人とのつながりです。
子どもも、大人も、顔の見えるかかわりあいの中で、
おたがいを思いやりながら過ごしていける社会を作っていく
――地域の保育園としてそんな役割も果たせたらと思います。
(11月園だよりから転載)
駒沢ほしにねがいを保育園
園長 藤川和