
さて、いよいよ最後のテーマである「仲間」です。
少子化が進んでいる今日では、もしかしたらこのテーマが一番減少している要素かもしれません。
というのも、兄弟姉妹が4~5人は当たり前というのが第一次ベビーブーム、そしてそれに続く第二次ベビーブームでした。
その時代は、家庭の中に異年齢という年齢の違い、性別の違い、興味・関心の違いが当たり前に存在していました。
そういう意味では、年齢が異なる・発達が異なる育ちあう仲間、友達がたくさん存在していたということです。だからこそ、保育園や小学校等では同年齢での学びや関わりが必要とされ、
保育士や教師による学びが「教育」という形で提供されていました。
現在、保育園等の施設では、異年齢児保育という年齢が異なる・発達が異なるこども集団を活用した保育形態が多く存在します。
これまでの「教えてもらう立場」ではなく、「自ら体験し、生活や遊びを通じて身に付ける」 そのためには発達や興味・関心が異なる集団、つまり仲間が重要な役割を担います。
でもここで勘違いしてはいけないのが、異年齢であることがいいのではなく、
異年齢という集団の中で、こどもたちが自分たちの遊びの選択、直面する生活の中で気の合う仲間を見つけること、遊びの刺激を与えてくれる仲間から学ぶことを自然な形で
生じるような環境づくり(空間にもつながりますが)が大切なことです。
この考えは、乳幼児教育だけに限らず、初等教育(小学校)にも言えます!
制度的には生年月日で学年は区分されていますが、4月生まれと3月生まれの月齢差や興味・関心の差を前提に一人ひとりに応じたふさわしい教育という形を追求していく必要があるのだと思います。
教育とは、子どもたちが答えを見つけるために与えられるものではなく、様々な問いを作り出すためのベースであるのではないでしょうか? そしてそんな様々な問いを一緒に考えるためにも、仲間の存在が大切であることは間違いではありません。 理事長でした。